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Text File  |  1993-07-08  |  10.0 KB  |  223 lines

  1.                                 1993年 2月 5日
  2.                                 須藤 栄三
  3.                                 EF-3シビック
  4.                                 (MHH01461)
  5.  
  6.             [ FMR<=>PC98ファイル電送 Ver2.45 ]
  7.  
  8.  
  9. 1. はじめに
  10.  
  11.  ○月×日 先輩から安く386Vを譲り受け,386Mとファイル転送をしたくなっ
  12.       たので,ソフトを探すとK-LINK(TTC Laboratoryさん作成当時フリ
  13.       ーソフトウェア)と言う高速かつ便利な優れ物が有り大変重宝する.
  14.  △月□日 TOWNSを買う,386MやVとファイル転送がしたいのでソフトを探
  15.       す...が無いので,普通のRS-232C経由で転送する...遅い.
  16.  
  17.  と言うことで,無いものは自分で作ることにして,FMR,PC98双方向,異機種
  18. 間,同機種間OKの中速(i386 20MHZ級 RAMDISKファイルで約90kbps)ファイル電送
  19. ソフトを作成しました.
  20.  
  21.  注意)K-LINKは現在エーアイ出版株式会社から製品として発売されています.
  22.  
  23. 2. 機能
  24.  PC98とPC98,PC98とFMR,FMRとFMR間でファイル転送をする.
  25.  
  26.  注1)FMRはTOWNSを含みR50以上(0a00番地からRS-232Cを制御する機種)
  27.     で,多分パナコムも大丈夫です.
  28.  注2)PC98は互換機を含む(^^;.
  29.  注3)ポートはそれぞれの標準ポート(1番)のみのサポートです.
  30.  
  31. 3. この版での修正 
  32.  
  33.  - 送信ファイルが無い場合,双方とも停止するように修正.
  34.  - 受信側で書き込み失敗した場合,停止しないで次のファイルを送信するように修
  35.    正.
  36.  - 関数の変数呼び出しによる,コンパクト化(^^;.
  37.  - リモートコマンドでタイムアウトが発生するバグ修正.
  38.  - ちょっと遅くなっちまいました(;_;).
  39.  - その他細かいバグ修正.
  40.  
  41.  注意)旧バージョンと非互換があります,お手数ですが双方のバージョンを合わせて
  42.     使用してください(_0_).
  43.     また,ハードの個体差やケーブルの長さによっては,信号が同時に届かずにタ
  44.     イムアウトが発生する場合が有ります.その場合受信側のPALAWAITの値を大き
  45.     くして,リコンパイルしてみてください.
  46.  
  47. 4. 必要な物
  48.  
  49.  K-LINKを持っている人は,そのままケーブルが使用可能です.
  50.  持っていない人は以下の図を参照して,ケーブルを自作してください.
  51.  
  52.  - FPLINKで最低必要な結線.
  53.  
  54.         自側    相手側
  55.    GND1 <-------> 1 GND
  56.    SD 2 <-------> 8 CD
  57.    RS 4 <-------> 5 CS
  58.    CS 5 <-------> 4 RS
  59.    GND7 <-------> 7 GND
  60.    CD 8 <-------> 2 SD
  61.    ER 20 <-------> 22 CI
  62.    CI 22 <-------> 20 ER
  63.  
  64.  また,ケーブルを自作する場合は,コネクタ2コとケーブルを買ってくるより,ノー
  65. ブランドのストレートケーブルを買ってきた方が安上がりです(^^;.
  66.  
  67.  注1)最悪ハードを破損する可能性も有り得るので,結線には十分注意して下さい.
  68.  注2)特定のFMRの組み合わせで,電源が入らなく成る場合が発生するようですが
  69.     その場合,FPLINKで使用していない線を完全に切断して見てください.
  70.  
  71. 5. 使用方法
  72.  
  73.  以下のコマンドを入力して,ファイルを送受信してください.
  74.  
  75. 書式   : FPLINK [オプション] [送信ファイル名]
  76. ファイル名: -sオプション指定時に必須で,ワイルドカード可.
  77. オプション:  -s            = ファイル送信指定.
  78.               -r            = ファイル受信指定.
  79.         -z            = サーバーモード.
  80.               -cリモートコマンド   = サーバーにリモートコマンドを発行する.
  81.               -x[path_name] = -sでの格納先パス名.
  82.               -f            = 強制FMR指定.
  83.               -p            = 強制PC98指定.
  84.               -i            = 詳細情報表示.
  85.  
  86.  注意)Note型パソコン等では,本体の機能でRS-232Cの電源をONにして
  87.     下さい.
  88.     また,FM-TOWNS等内蔵モデムと外部モデムを,設定で切り換える機種
  89.     の場合,外部のモデムの設定に切り換えてから使用してください.
  90.  
  91. 6. オプション詳細
  92.  
  93.  -s :ファイル送信指定
  94.      ファイル名で指定したファイルを,相手パソコンに送信します.
  95.  
  96.  -r :ファイル受信指定
  97.      相手パソコンから,カレントパスにファイルを受信します.
  98.      ファイル名を指定した場合,相手サーバーから指定ファイルを受信します.
  99.  
  100.  -z :サーバーモード指定
  101.      簡易サーバーとして動作します.
  102.      ファイルの送受信の指令は全てクライアント側から行います.
  103.  
  104.  -cリモートコマンド:リモートコマンドの指定
  105.      簡易サーバー側で実行するコマンドを指定します.
  106.      当然サーバー側でパスの通っているコマンドでないと実行できません.
  107.      また,応答を要求するコマンドやシリアルポートを使用するコマンドを指定
  108.      すると大変不幸になります(笑).
  109.      コマンドに-や/を含む場合は"  "で囲んで下さい.
  110.  
  111.  -x[パス名]:簡易サーバーの格納先パス指定
  112.      -s指定時に有効で,本オプションに指定したパスにファイルを送信します
  113.           .
  114.  
  115.  -f :強制FMR指定
  116.      「ごめんなさい機種がわからないの(;_;) -f か -p を指定してね。」が表示
  117.      された場合や,-iオプションを指定して,FMRなのに「たぶんPC98
  118.      と思う。」が表示された場合に指定してください.強制的にFMRとして動
  119.      作します.
  120.  
  121.  -p :強制PC98指定
  122.      「ごめんなさい機種がわからないの(;_;) -f か -p を指定してね。」が表示
  123.      された場合や,-iオプションを指定して,PC98なのに「たぶんFMR
  124.      と思う。」が表示された場合に指定してください.強制的にPC98として
  125.      動作します.
  126.  
  127.  -i :詳細情報表示
  128.      各種デバック情報を表示します.
  129.  
  130.  注意)機種判定がいまいちで,機種がわからないメッセージが出るときが有りますが
  131.     その場合,強制指定を一度実施すると次からはOKになる事が有ります.
  132.     誰か,確実な機種判定の方法を教えてくださ~~い.
  133.  
  134. 7. 簡単な使い方
  135.  
  136. ---------------------------------------
  137.                  |   自  側   |   相手側
  138. ---------------------------------------
  139.  相手にファイルを送信する    |FPLINK -s a.a      |FPLINK -r
  140. ---------------------------------------
  141.  簡易サーバーとなる       |FPLINK -z      |簡易サーバー
  142. ---------------------------------------
  143.  簡易サーバーから受信する    |FPLINK -r b:\b.b    |簡易サーバー
  144. ---------------------------------------
  145.  簡易サーバーに送信する     |FPLINK -s c:c.c     |簡易サーバー
  146. ---------------------------------------
  147.  簡易サーバーの指定パスに送信する|FPLINK -s d:d.d -xb:|簡易サーバー
  148. ---------------------------------------
  149.  リモートコマンドを発行する   |FPLINK -c dir b:    |簡易サーバー
  150. ---------------------------------------
  151.  
  152. 8.簡単な仕組み(と言いながら,ちょっと難しいかも)
  153.  
  154.  普通にRS232Cを使って通信すると,ちゃんとした決まり事によって,ちゃんと
  155. タイミングをとって,1ビットずつ送信する関係でハードにも寄りますが大体9600
  156. ~19200bps程度しか出ません.
  157.  が,相手が分かっている場合は自分で決めてやっても問題が無いわけだけど,データ
  158. 線はハードが決まりに従って動かそうとします.
  159.  でも,信号線は自分がしたい時にいつでも,ON/OFFできます.ということで,
  160. 使える線(4項参照)を使ってパラレル転送してます.
  161.  また,PC98とFMRはRS-232Cを同じ石で制御しているので,簡単でした
  162. が,基本的に信号線を直に操作出来る機種なら移植は可能でしょう.
  163.  ちゅうことで,詳細はソースをみてください(^^;.
  164.  
  165. 9. 本ソフトの扱い(お約束)
  166.  
  167.  本ソフトの著作権は,須藤(EF-3シビック)に有ります.
  168.  本ソフトは,フリーソフトウェアです.本ドキュメントを添付の上内容を変更しない
  169. 限り,転載は自由です.
  170.  本ソフト及び本ドキュメントに記述されている内容によって生じた,いかなる損害に
  171. 対しても,著作者はその一切の責任を負いません.
  172.  また,ソースファイルを添付しますので,自分の使いやすいように適当に修正してみ
  173. てください下さい(LSI-C の試食版で作成しましたが,inp/outp以外特に変わった関数
  174. は使用していないので,殆どの処理系でそのままコンパイル可能と思います).
  175.  
  176. 10.謝辞
  177.  
  178.  素晴らしいソフトウェアK-LINKを作られた,TTC Laboratoryさんに大感謝しま
  179. す.
  180.  本ソフトのテスト及び開発に多大な強力をしていただいたひろさんに大感謝します.
  181.  本ソフトの改善案を言ってくれた,M&Mさんと鈴木さんに感謝します.
  182.  本ソフトは,LSI C-86 Ver 3.3試食版で作成されています.素晴らしいコンパイラを
  183. 公開してくださった、エル・エス・アイ ジャパン(株)さまに感謝します.
  184.  
  185. 11.お願い
  186.  
  187.  本ソフトを使用して発生したバグや,改善案等の情報を期待します.
  188.  
  189. 12.修正履歴
  190.    Ver 0.00 ~ Ver 0.20          プロトタイプ.
  191.       Ver 1.00  1992/ 6/17          正式公開版.
  192.       Ver 1.10  1992/ 6/18          ファイル属性,タイムスタンプの送信.
  193.       Ver 1.11  1992/ 6/18          パス名展開処理のバグ修正.
  194.    Ver 2.00  1992/ 6/26         簡易サーバー,共用ドライブ,その他バグ修正
  195.    Ver 2.10  1992/ 6/27         リモートコマンド機能追加.
  196.    Ver 2.30  1992/ 7/ 2         コマンド統一,電送速度表示.
  197.    Ver 2.31  1992/ 7/ 3         サーバーを止めないように.
  198.    Ver 2.32  1992/ 7/ 4         速度計算で0割り算が発生するバグ修正.
  199.    Ver 2.34  1992/ 7/ 9         電送中表示,ルートに受信するバグ修正.
  200.    Ver 2.40  1992/11/20         初期化バグ修正,高速化,その他バグ修正.
  201.    Ver 2.45  1993/ 2/ 5         タイムアウトしないように修正,他バグ修正.
  202.  
  203. 13.その他
  204.  
  205.  多分機種毎にASMで作成すれば,もっと速くなるでせう. 
  206.  ソースを見て笑わないように(^^;.
  207.  機種判定はいい加減ですが,強制指定で一度実行すれば,後はうまく判定できるかも
  208. しれない(^^;.
  209.  バグは今だ山ほどあるかもしれない(^^;;.
  210.  簡易サーバー機能は無いよりまし程度です(^^;;;.
  211.  初期化のバグは何であんなことしてたのか?です.ごめんなさい(^^;;;;.
  212.  高速化は,無駄な処理の削除や最適化やバラシです(^^;;;;;.
  213.  連続符号の圧縮も挑戦してみましたが,平均で2%程度しか小さくならなかったので
  214. ボツにしましたごめんなさい>M&Mさん.
  215.  
  216. 14.連絡先
  217.  
  218.  NIFTY-Serve  MHH01461  EF-3シビック
  219.  PC-VAN       KUD86336  EF-3シビック
  220.  和佳-chanのお家      EF3CIVIC
  221.   だおだお City NET         daoh0110
  222.  
  223.